またも1918年に野球の神様『ベーブ・ルース』が記録した「2桁勝利2桁本塁打」を達成することは出来なかった。
エンゼルス大谷翔平は27日本拠地アナハイム最終戦で2番投手として先発出場した。
結果は7回を投げ切り1失点、10奪三振、1死球。
日本でも聞くようになったQS(クオリティスタート6回3失点)を超えるHQS(ハイクオリティスタート)を更に超える文句の付けようのない、素晴らしい好投を見せた。
しかし打線は前日14点も取ったのが噓のようにKスズキのHR1発の一点のみの援護。
その後、7回の攻撃に大谷に打席が回ることなく・・・。
つまりそれは彼の10勝目と今シーズンの最後の打席が消えたことを意味した。
その瞬間、準備していた大谷はバットでベンチをドンドン!と叩いた。
その行動ををみた視聴者は『大谷君が珍しい・・・。』『そうだよなぁ・・・。』と思った事だろう。
だが私はこう思った。
※1分20秒~
この位おこ谷していいレベル・・・と。
こんなもんオルティスならベンチで脱糞しとるでしかし(‘ω’`)
その後試合は8回にリリーフ陣が打ち込まれ4失点し1-5と敗戦。
試合後に大谷は『プレーオフを逃してフラストレーションはありますか?』という質問に対し。
『ありますね、やはり。』
『もっともっと楽しいというか、ヒリヒリするような9月を過ごしたいですし。』
『クラブハウスの中もそういう会話で溢れる9月になるのを願ってますし。』
『来年こそ、頑張りたいと思ってます。』
と発言しています。
加えて。
『エンゼルスに残りたいという気持ちはありますか?』という質問に対し。
『勿論、ファンもチームも球団の雰囲気も好きですし。』
『ただそれ以上に勝ちたいという気持ちの方が強いですし。』
『プレイヤーとしてはそれの方が正しいんじゃないかなと思います。』
と答えていました。
バットを叩きつけたシーンに関しても、やはり7回にタイに持ち込まれたHRと内容的に球数がかさみ。
8回無失点も行けたんじゃないかという自身に対するものでした。
意識高杉内俊哉。
MLBにも挑戦し、中日ドラゴンズの大投手川上憲伸も2006年にこういう名言を残している。
『9回2失点のなにがあかんのですか。』
打線の援護がなく、好投を続けるも勝ち投手になれなかった川上憲伸は吐き捨てるようにそう言い。
『僕の事はどうでもいい、反省なんてしていない。』
と続けた。
僕もそう思うわ(‘ω’`)
試合後にエンゼルス番記者でMLB公式サイトのボリンジャー記者は
大谷降板以降の8回はアグリー(醜悪)だとツイッターに投稿。
ジ・アスレチックのエンゼルス番記者は
大谷が今季勝敗つかずの12登板のうち10試合は2失点以下だったというデータを引用し、勝利数の問題点を指摘。
スポーツラジオのパーソナリティを務めるグレッグ・ピーターソン氏は
ショウヘイは7回1失点で降り、ブルペンがバーベキューにされるのを見ているしかなかった。
とオシャレなコメントを残した。
毎日がバーベキュー定期。
ただ、今シーズン野球を全く詳しくない。
野球に全く興味がない人でも野球を見るキッカケになったんじゃないかなと。
そういう活躍をし続けてきた大谷翔平。
オールスターも勿論出たし、ホームランダービーも勿論出た。
ファンが望むことを全て100点以上にやろうとするその姿勢に毎日元気づけられる視聴者も多かったのではないでしょうか。
それでもやはり、見栄えが違う。
9勝と10勝が見栄えが違う・・・。
一野球ファンとして現時点で考えられない事をしていることは分かっている。
分かってはいるが、ここ数試合援護がなく勝ち負けつかずが続き残す最終戦も投げるかどうかわからない。
だからこそ今日は是が非でも勝って欲しかった。
エンゼルスは打線だけはガチ。
今シーズン開幕前はまさにこういう評判だった。
現役MLB最強スラッガーのマイクトラウトに加え、アップトン、レンドーンという超が付く強打者に大谷が加わる最強打線。
いま、そいつらどこおんねん。
パーカーきてベンチおる場合ちゃうぞトラウト(‘ω’`)
と、思った日本のファンも少なくないだろう・・・。
しかし、もう7月も終わりごろにエンゼルスは終戦している。
MLBの1番を決める戦いを野球を知らない人の為に凄く簡単に説明すると。
アメリカンリーグとナショナルリーグの2つがある。
そこに各地区が複数あり、そこの地区に所属するチームの一つがエンゼルスだ。
ちなみにエンゼルスはアメリカンリーグ西地区だ。
そこでまずレギュラーシーズンを戦い1番を決める。
地区で1番、つまり優勝したものがポストシーズンへと駒を進めるのだ。
しかし、2位以下にもチャンスがある。
リーグ内各地区2位以下を並べ勝率が高かった上位2チームはワイルドカードとしてポストシーズンへ出られるのだ。
エンゼルスは7月後半にはその可能性も消えたのだ。
本日対戦したマリナーズはそのワイルドカードにギリギリ滑り込めるかどうか。
激戦を繰り広げているので、大谷への前日の敬遠も納得は行く。
アストロズの敬遠はマジで分からん。
お前ら地区決まっとるやんけ。
そう、そしてワイルドカード枠を含めた各地区1位がリーグ優勝を争い戦うのだ。
そして勝ち上がった各リーグ優勝2チームがワールドシリーズとして戦う。
とにかく高く、とにかく熱く、とにかく面白い。
ワールドシリーズは本当に面白い。
エンゼルスは出ないが是非機会があれば今年も見てほしいものである。
そしてこのワイルドカード争いこそが、大谷の後半戦打撃とムエンゴにもつながっている一つの要因でもある。
まず、エンゼルスといえばマイクトラウト。
彼は2030年まで契約して12年総額480億の選手だ。
そして、アンソニーレンドーン、7年270億。
更にジャスティンアップトン、5年120億。
大谷翔平3億5000万くらい。
お買い得セールシールペタペタショウヘイヘイは置いといて。
彼らのような高額強打の打者をポストシーズンの可能性も無い残りのゲームで使う必要が無い。
というのがシビアな考えなのだ。
彼らには数十億のお金がかかっているそれでもし怪我でもして。
来シーズン出られなかったら・・・となると出すデメリットしかないのだ。
個人記録があるならともかく、無いからこそ出さない。
結果、大谷はムエンゴや四球が多くなったり、きわどい攻めが必然多くなるのだ。
ゴセリンをdisってるわけじゃありません。
マジで(‘ω’`)
死球は勿論、内野安打で全力で駆け抜けた時や、リードを取っている間の牽制での帰塁。
自打球、守備での球際への飛び込み。
怪我の要因なんて沢山ある、日本でも最近ロッテのマーティンが自打球で左足指骨折してた気がします。
だからこそ、出さない。
結果チームは今の感じになってしまっているのだ。
ただ、我々からすると何とも歯がゆい。
トラウトがいれば・・・。
何度そう思っただろうか。
あのツイッタークソつまんねぇ野球マシーン家族愛男がいれば・・・。
今シーズンMLBを見ていて何十回そう思っただろうか。
Texas ✈️✈️✈️✈️✈️!!
— Mike Trout (@MikeTrout) September 27, 2021
トラウトのツイッターいっつもこれ。
地名と飛行機だけ(‘ω’`)
何の面白みも無いスイングから繰り出されるバグのような飛距離と弾道。
理を追求しすぎた故に個性が消えたようなスイング。
コンパクト教の最終到達点。
トラウトの魅力はこちらで。
何でもできる野球マシーン。
控えめにいって成績がイカれてる(‘ω’`)
ただ、野球は1人の怪物じゃ・・・勝てない・・・勝てないんだ・・・。
今、大谷君が歩んだ道はかつてトラウトも経験した道なんだと思います。
加え投手としてもその道を経験している。
そんなトラウトも化け物が2人なら勝てるかもしれない。
そう思ったのだろうか。
ア・リーグMVPを過去3度受賞しているエンゼルスのマイク・トラウト外野手(30)は25日、右ふくらはぎの故障により、今季中の復帰を断念したと発表。来季は万全の状態で迎えられると説明し、球団に対してこのオフシーズンに必要な戦力補強を行ってほしいと期待を述べた。MLB公式ウェブサイトが報じた。
トラウトは、シーズン終了後に試合に出続けた体を回復するための時間をとる必要がないことから、既に来季に向けたトレーニングを始めたところだと明かした。
2週間の休養を経て、現在は「100パーセントに近い状態」と説明。これまでと同じルーティンを継続し、オフシーズンを健康に過ごしたいと述べた。
2030年までの契約を結び、来季が12年目となる同選手だが、14年シーズン以来ポストシーズン進出を逃してきたエンゼルスにとって、このオフが球団フロントとペリー・ミナシアンGMにとって重要になると指摘。球団が補強に向けて努力してきたことを認めた上で、「予算は十分にあるのだから、いい選手を複数獲得してきてほしい」と期待した。
シーズン最終戦登板をするのか。
HR争いはどうなるのか。
残すところシーズンはあとわずかではあるが。
私が七夕のあの日書いた一文『大谷君が怪我無くシーズンを終えられます様に』
それがまず達成できそうでなによりだ。
そして、アンタッチャブルレコードとなる記録をいくつ作り伸ばせるのか。
私達の記憶に色濃く残った2021年の大谷翔平。
リーグMVP・・・。10勝・・・。50本・・・。30盗塁・・・。ホームラン王・・・。
難しい時代に毎朝の明るいニュース、日本だけではなく世界中を勇気づけた本当に価値ある偉大な人間大谷翔平。
願わくば、ワールドリングを・・・と思い。
私はドジャースやヤンキースのユニフォームを着た大谷君を想像した。
・・・ドジャースはまるで似合わんわ(‘ω’`)
おしまい。
コメント
ある人は大谷は今期が終わったと言いました もう記録は伸びないだろうと
それは相手チームの過剰な敬遠や執拗な内角攻め、またアメリカそのものが記録を作らせない為に邪魔してるなどと
でもある人が言ってました いやそれだけ大谷を警戒してるんだと
敬遠も内角攻めもこれ以上打たれたくないと思うのは試合として普通だと
記録を作らせたくないって言うなら日本だって昔シーズン最多HRを外国人選手に取らせたくないからと敬遠とかやってたじゃんと
個人的にはそれだけ低迷してたメジャーも盛り上げた大谷の凄さが伝わる話なのかなと
MVPがどうとかルースの記録に並ぶとか兎も角今期シーズンを一番盛り上げた選手なのは間違いないのではと思ってます
来年はどうなるのか?それを楽しみにするのはまだ早いのかな?
>>名無しさん
直近のアストロズ戦以外は凄く納得の厳しいコースやきわどい攻めだと思いますな(‘ω’`)
めっちゃ分かりやすく今の巨人で例えると岡本の後ろに増田おいてるような差ありますし(‘ω’`)
そらそうなるやろって場面は当然ですな(‘ω’`)
むしろアリーグの新記録としてMLBタイ記録として私は凄く価値のある四球記録だと思いますな(‘ω’`)!
来年はどうなるんですかねぇ・・・(‘ω’`)
とてもじゃないですけど、このパフォーマンスで3年間やって体が持つとは・・・(‘ω’`)
でもMLBに行く前、誰もが無理だと考えもしなかったことを成し遂げているだけに想像もつかないですね(‘ω’`)