アカイエカvs馬鹿　激闘の末、無事敗北。

 

6月11日(金)。

うだるような暑さの中。

楽しみにしていて、先日サービス開始したオンラインゲームPSO2NGSを遊び。

名残惜しみながらも、明日もしっかり予定があったので01時に床に就く。

 

最近の睡眠のお供は水の流れる音だ。

少しは暑さも紛れるだろう、エアコンを切り、音楽をかけ、布団をお腹あたりまでかけ、目をつむった。

明日、家に帰ってきたらどこに行こうかな、レゾルの森かな。研究所で武器掘ってもいいな。

そんなことを思いながら、ウトウトと夢の世界へ旅立とうとしていると強烈な不快感が私を襲った。

 

 

 

 

 

ぷぅ～～～～～～～～～～ん(笑)

 

 

わぁ(‘ω’`)！！！！

 

 

 

先ほどまで微睡んでいた意識は覚醒し、顔をはたく。

何だが凄く久しぶりに嫌な音を聞いた気がする。

電気を付け辺りを見回すも何もいない。

気のせい･･･気のせい･･･。

とりあえず早く寝なくては明日地獄を見ることになる。

そう思い再び電気を消し眠りに付こうとした。

しかし1度覚醒した意識は中々落ち着いてくれない。

加えて先ほどの不快極まりない音の主は確実にこの部屋に居る。

姿は見えずともいる･･･。

 

 

そして、私はふと先ほど不快な音をキャッチした左耳に手をやった･･･。

何もない･･･。

そしてそのまま手を降ろすと左頬が腫れていた。

 

 

 

蚊おるやん。

 

 

私は夜中一人で部屋の中そう呟いた。

そして、電気を付けると今度は目視することが出来た。

やや大型の個体、そして茶色の虫。

そうだ、アカイエカだ。

私の経験上シマカより強力な蚊である。

しかし時刻は02時、パァン！パァン！と手を叩いて討伐に挑めば近所迷惑極まりない。

やるにしても2発だ。

2発のうちに仕留める。

そう心に誓い私は機をうかがった。

 

見つけようと思うと全く見つからない、追いかけると煙のようにして消えてしまう。

まるで恋のような存在である。

だからこそ私は見に徹し気をうかがった。

上半身はタンクトップ一枚、そして下半身はパンツ一枚。

ジャージは脱いだ、さぁいつでもかかってこい。

 

 

待つこと10分、私はその姿を見つけた。

私の内ももに留まったのである。

 

 

 

くたばれ(‘ω’`)！！！！

ﾊﾟｧﾝ！！！

 

 

 

 

恨みを込めた一撃はむなしくも自分の太ももに赤い後を作っただけであった。

また消えた･･･。

なんだこの害悪影分身6積みポケモンは、なんだこいつは闇レタか？

そんな落ち込んだ気持ちを少しでも上げるべく、私はFGOを起動した。

11日に新たなストーリーが追加されたからである。

同時にモルガン、女トリスタン、女ガウェインを手に入れるべくガチャをした。

全て手に入れることは出来たが非常に気分は落ち込んだ。

FGOも蚊の一派であったか。

そう思いながらストーリーを読みながら機を待った。

 

この時点で私はもう明日大変だろうなと諦めていた。

 

そうしてまた20分後･･･。

ぷぅ～～～～んという人を小ばかにした音が聞こえた。

私はその不快極まりない音に耐え、目視で確認するまで気づいていないフリをした。

そうして私の左腕に留まったのである。

 

 

私の辛抱勝ちだ、気づいていないフリ作戦の勝利だ。

 

 

そうして勝利の鉄槌を振り上げた瞬間また、アカイエカは消えた。

 

 

 

ポキッ。

 

心が折れる音が聞こえた。

もう眠いんだ、眠らせてくれ。

心優しい私はもう、お腹いっぱいだろう、帰ってくれと敗北を認めたうえで帰還してくれと蚊にお願いした。

すっと窓を開け、どうぞお帰り下さい、本日のお食事はおしかったですか？と感想まで添えた。

 

そうして、私は再びストーリーを読み、蚊が去っていくのを待った。

 

20分位経っただろうか。もう姿も見えないし窓を閉め電気を消して寝よう。

時刻は3時半、もうデッドリミットである。

 

 

 

そうして、あっという間に私は微睡んだ。

ｳﾄｳﾄ･･･。

ｳﾄｳﾄ･･･。

 

 

 

 

 

 

ぷぅ～～～～ん(笑)

 

 

はい、キレた(‘ω’#)

 

 

電気を付け、明かりを見つめた。

そこには目を疑う光景があった。

 

 

 

2匹もいる･･･。

 

 

 

あろうことかこちらの良心に漬け込み、先ほどの窓を開けていた時間に援軍を呼びやがったのである。

許せない、こんなことあってはならない。

私は4時過ぎ、明るくなり始めた空の元再び戦いに興じた。

 

 

しかし2対1となり戦況はますます悪くなった。

 

結果的に私は5時半辺りに力尽きて眠りに落ちた。

そして同日、朝10時くったくたに疲れた体を引きずって家を出た。

 

 

睡眠不足による凄まじい吐き気。

確認できただけで左腕、右中指第一関節、右小指先側面、右手甲、右足側面、左足太もも内側、左わき腹、左頬とボッコボコにされていた。

歴史的敗戦。

絶対に許さない･･･。

 

 

 

見せられるところだけではこんな感じだ。

他の所はもっと大きく、内出血のような感じにまでなっている。

 

 

 

そして、何より辛いのは右手中指第一関節だ。

痒いし痛い。

もし私がプロ野球選手で大正義読売巨人軍のローテ投手だった場合こういう場合はどう言い訳するんだろうか。

そんなことを思いかゆみを紛らわしながら作業した。

1回から大乱調、真っすぐは引っ掛ける、変化球は全く決まらない。

2回1/3を8失点で大迷惑かけるんだろうか。

ムヒを塗っての投球は多分不正投球になるんだろうな。なんて下さらない事を思いながら1日を過ごした。

 

そして、その日の夜。

 

 

 

近代兵器を知れ糞虫共め。

私はVAPEを購入し部屋に設置した。

これで今晩は最高の睡眠につけるはずだ･･･。

そして、あの蚊は息絶える事だろう。

フェアな戦いではないかもしれないが、私はもう眠れない夜は嫌なんだ。

 

 

疲れていたこともあってか、22時半には睡眠につき、朝まで起きることは無かった。

 

 

VAPE君のおかげだな！！！！

そう思ってベットから降りるときに気が付いた。

足の甲が赤くなっていた。

よく見なくても分かった。

蚊に食われた後だった。

 

 

 

まだ･･･生きてる･･･。

 

 

肩を落とした私は冷房を強めに炊き、凍死してくれることを祈り家を出た。

 

 

 

-fin.